第24章 初ガチ喧嘩、の巻
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「お陰様でアンタが居なけりゃ元気ですよ、この人は」
僕の後ろに立って微笑む潤くんに、二ノがシッシッと追い払う様に手を振る
「何だよ酷ぇな(苦笑)」
潤くんは、二ノに追い払われながらも、苦笑いして僕の隣に座った
「ちょっと!何勝手に座ってんですか!」
「ん?…あぁ、隣、良いか?智」
「え?…あ…えっと…………ぅん///」
優しい笑顔で甘く囁かれて、つい頷いてしまう僕
ソレを見て二ノがぷりぷり怒り出した
「アンタもうんじゃないでしょうが!」
「だって///」
「別に良いだろ飯くらい一緒に食ったって
前も一緒に食ったろ」
「あん時はあん時です!」
「……今日も奢ってやる」
「仕方ないっすね!」(←笑)
相変わらず“奢り”って言葉に弱い二ノ(笑)は、ふんと鼻を鳴らして紅茶を飲んだ
潤くんはそんな二ノを見てくすりと笑うと、僕の方をみた
「で、また悩み事か?」
そう言って頬杖を付くと、僕の顔を覗き込んみ、ニッコリ笑う潤くん
僕は驚いて目を見開いた
「え?…なんで?///」
「シワが寄ってたぜ?」
笑いながら、潤くんが僕の眉間を突っつく
「ゃん////」
「こらっ(怒)」
潤くんに突っつかれてよろめく僕を見て、また二ノがぷりぷり怒り出した
「ひとんちの嫁に気安く触るなエロ潤!
あと、大野くんもやんとか言って色っぽい声を出さないの!
エロ潤が欲情すんでしょうが!(怒)」
「何だよ、二ノ。ちょっと突っつく位良いじゃないか
だいたいさ、可愛いもんにはつい触れたくなっちまうもんだろ?」
「何言ってんですダメですよ!エロ潤は指先までエロいんですから!!」
「もぅ、止めてよ2人とも///」
僕はなんだか恥ずかしくなって、またフォークをくわえた
そのフォークを、二ノが取り上げる
「だから、アンタは色っぽい顔しない!」
「してなぃもぉ〜ん///」
「はははは(笑)」
潤くんは僕と二ノを交互に見ると、楽しそうに笑った
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