第24章 初ガチ喧嘩、の巻
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今日は、たぁちゃんちでお茶会の日
…だったんだけど
なんだかたぁちゃんちでパーティーがあるとかで
急遽、お茶会が中止になった
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たぁちゃんは、構わないから来てくれじゃと言ってくれたんだけど、二ノが
「パーティーに来るような輩と顔を合わせたくない」
って言うので
たぁちゃんには申し訳無かったけど、今回は、たぁちゃんちに行くのを断念したのだ
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で
せっかくだから外でお茶をしようと言うことになり
前に潤くんに連れて行ってもらった会員制のレストランに、デザートブッフェを食べに行こうってなって
そんで今は、二ノと2人でお茶とケーキを楽しんでいるところなの
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実は
あの時食べたタルトの虜になった僕が、また食べたいから潤くんにお願いしようかな、なんて話を二ノにしたら
「だから、エロ潤に連れてかれたらアンタが食われちゃうでしょうが!」
って言って
潤くんの代わりにあのレストランの会員になってくれたの(←因みにセレブじゃないと会員にはなれません(笑))
そんな訳で、僕は時々二ノに連れてきてもらって、デザートブッフェを楽しんでいたのだ
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(……行きたいトコかぁ)
僕は、お代わりをしたタルトを突っつきながら、翔くんに訊かれたコトを思い出していた
(急に行きたいとことか言われてもなぁ……ドコにも行かないつもりで居たから、何にも考えてなかったしなぁ…)
「……どうしよう」
「ん?何です?」
お代わりしたタルトを無意味に一口大に切り刻んでため息を付いたら
熱心にモンブランの中から栗をほじくり出して遊んでいた(笑)二ノが顔を上げて僕をみた
「てか、アンタなにしてんですお行儀の悪い
食い物で遊ぶんじゃないよ」
「二ノに言われたくないんですけど(苦笑)」
「俺は研究してんの!一個のモンブランに、何個栗が入ってるのかと思って」
「……(笑)」
二ノは、研究を中断して(笑)フォークを置くと
お上品に紅茶を一口飲んだ
「で?どうかしたんすか?」
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