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白血球1146番とやっちゃいました。

第2章 The First. クレオメ ~秘密のひととき~  ★


【Side1146番】

抱きついて、このまま離したくない。
でも、離さなくてはならない。

自分の腕の中に顔をうずめている2355番。
顔は見えないが、そんな彼女が可愛らしくて、愛おしくて。
そのまま頭をポンポンして可愛がってあげると、猫のようにすりすりしてくるのは、昔からのかわいい癖。
頭ポンポンが好きなのだろうか、実際は分からない。でも、様子を見る限り嫌いではないのだろう。

だんだん...たまらなくなってきて、2355の頬に手を添えて、上を向かせた。
大きくてかわいい瞳を一層大きくさせて、上目遣いの形で不思議そうに見上げてくる2355。

―チュッ

さっきよりも少し長めのキスをしてから、白くて綺麗な首筋に顔をうずめた。甘い、花のような香りが鼻をくすぐった。

「んっ」

ちっちゃく声を上げた2355。くすぐったかったのだろう。
「ねえ、1146番。ここ、他の目が気になるから移動しない?」
「ん、ああそうだな。すま、ない。」

まともに頭は働いていなかった。
目の前の幸せに。愛おしくてたまらなかった、いままで届かなかった彼女に。

今、



やっと届いて...そして手にしたのだから。

とりあえず、どこでもいいから目のつかない場所へ。
それだけしか考えられない。
早く触れたい。自分のものにしたい。
それだけが頭を支配していた。
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