第1章 夏の思い出
太陽の日差しが眩しくて目を細める
木々の緑がキラキラ輝いて
気温を上げる蝉の声
海の水面が光を反射して見える沢山の色
とたくさんの人影
どこまでも続く水平線
その上にある入道雲
夏。
白い服に身を包んだなまえちゃん
その手を取って左手に証を通す
パチパチと聞こえる拍手
悪態をついて泣く男
嬉しそうに笑うばぁちゃん
後ろから、聞こえるエンデヴァーさん、ミルコ、ジーニストさんの声に照れて笑う
「これであの夏から解放されるよ」
「私も…夏が来るたび泣かなくて済むよ」
「泣いてたの?なまえちゃん」
「誰かさんが夏の度に熱愛報道出すから」
「あー…ごめん」
唇に触れるだけのキスをして
2人でおでこをつけて笑う
夏の思い出