第2章 誘惑
ほんの数秒だけど、目に焼き付けるには十分すぎる長さの数秒。
今までの経験上でも、こんなセクシーな挑発は初めてだ。
チンコが勃起したがって、海綿体に血をよこせと騒いでる。
これ以上見ちゃいけない、ダメだと思っているのに、目をそらすことができない。
これは何の罠だろう。
疑いたくないけど、いくら何でもこれが偶然というのはあり得ない。
旦那さんの命令でわざと第三者に見せるプレイとか?
まさか、手を出させて恐喝してくる美人局って奴か?
志保さんが身体を起こしてゆっくりと振り返ったので、おれは慌てて視線をそらした。