第8章 背徳
12月のとある日曜日。
午前便最後の配達先の家で、インターホンを鳴らす。
「内村さん、お荷物お届けに参りましたー」
『お待ち下さい、今出ますー』
いつものやりとりだ。
でも、今日は日曜日だから家には旦那がいるはず。
たまにあっちが受け取りに出てきて、がっかりさせられることがあるのだ。
今でも、荷物の受け取りに出てくる志保さんは、いつもきわどい格好でおれを挑発してくる。
それでもおれは手を出せないけど、彼女自身もおれの興奮を見て昂ぶるのが目的で、それをネタに毎日オナニーしているらしい。
そのオナニーができなくなる土日はいつも欲求不満で、その反動で月曜日はいつもたがが外れたようにエロくなるんだそうだ。