第3章 切島side
ガチャり
ノックもせず俺の部屋に入ってくるのは1人だけ
そう、爆豪だ
「来たぞコラ」
ドキッ
心臓がうるさく鳴る
「おー、入れ入れ…ってもう入ってるよな笑」
心の準備はしたはずなのに、いつも通りに振る舞えてるかが心配でならない
(俺、いつもと同じ顔できてるか?バレてねぇかな…)
「なんか文句でもあんのか」
「ねぇよ、お前なら何時でも大歓迎だ笑」
「…そうかよ」
いつもより上機嫌な爆豪を前に、切島の心音はどんどんはやくなる一方で
(今日のコイツ、なんかおかしくねぇか…?)
観察眼に優れた爆豪には、切島の緊張はバレバレだった
しかし具合が悪そうな感じではなかったため、多少気にはなったが問題ないと判断した