第3章 切島side
ーー数時間後
一通り筋トレも終わり、シャワーを浴びてそのまま切島の部屋で過ごすことになった
爆豪は切島のベッドを占領し、マンガを勝手に読んでいる
切島はというと、そんな爆豪にドキドキしつつ想いを伝えるタイミングを見計らっていた
しかし想いを伝えた後の事が頭をよぎり、中々言葉が出てこない
(もしフラれたら?)(ダチですらなくなっちまうかもしれねー…)
(一緒にいられなくなる?)(そんな事になったら生きていけるのか?)
グダグダと起こりうる未来の想像を膨らませ、どんどんと言わない方向へと気持ちが向いていく…
と、その時
「…おい、クソ髪ぃ」
「ど、どどどどうした爆豪!!」
そんな事を考えていたら爆豪が話しかけてきた
突然自分に向けて声を発した事に驚き、慌ててしまう
「なんか言いたい事あんなら言えやコラ」
「へ?言いたい事ってどうー…」
「だからよぉ、部屋に入ってきた時とシャワー浴びて戻って来た時からのお前が、ずっとなんか言いたげにコッチ見てくんのがウゼェって言ってんだよ、あ"ぁ!?分かれやクソがっ」
(そうか、爆豪は俺がなんか言いたそうにしてるから待っててくれてたんだな…)
爆豪の言葉にやっと決心をした切島は、今まで考えていた起こりうる不幸な未来を頭から追い出しずっと言いたかった言葉を口にした
「お、俺、爆豪の事が…好き、なんだ……」
「…は?」
俺の言葉に固まる爆豪
やべぇ、失敗した そう思った___