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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第40章 もちつきぺったん※《宇髄天元》








次の日は曇り、その次の日は一日中雨だった。
3日目にしてようやくお日様が顔を出す。

「お、偉いな。ちゃあんと日に当たってるじゃねえか」


縁側でころりと横になる波奈に声をかける。
波奈はとろんとした目でこちらを見上げた。

眠そうだな。まあ、無理もない。
ここのところ夜は3日続けて…
上に乗らせて奥に入れさせて、うさぎのようにぴょんぴょんと腰を振らせた。
真っ赤な顔で恥ずかしくて居た堪れないという風に。それでも快感には勝てずに必死に上で動く波奈がずいぶんと可愛らしかった。
ぺたんぺたんと動くのを見上げて、
うさぎだけに餅つきみてえだな、と思った。言わんけども。

さてようやくこのうさぎも発情期が落ち着いて来たらしい。

うさぎの耳は初めの頃と比べて随分と小さくなってきている。


「お餅つきますよーーー!!」

大きな声で臼と杵を持って来たのは須磨だった。
昨晩から水に漬けておいた餅米は、朝からゆっくりと炊き上げている。

忍び時代は中秋の明月など祝ったことなどなかったが、どこから聞き入れて来たのか、嫁たち3人は朝から餅つきの準備で忙しくやっている。

「…ってあれ?波奈ちゃんはお眠りですか?」
「うーー…眠くて眠くて仕方ないです…
お餅はつきたいんですけど」
「寝かせとけ。餅は置いといてやるから」


それに、昼間寝とかねえとまた夜大変だろう?と言うと、波奈はじわじわと顔が赤くなっていく。

「いえほんと…すいません…」
「は、気にしてんのか?俺にとっちゃラッキー助平だから気にすんな」


さあて、餅つきに精を出して、雛鶴特製の餡子を纏って不死川に届けようか。
波奈が世話になったお礼だ。

柔らかな小さいうさぎの耳をいじりながら、宇髄は考えた。



おしまい♡


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