満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第38章 血鬼術を解いてよ宇髄さん3※
「まあ、そういうこった。お前もう輿入れしろ。4人目の嫁として迎えてやる」
波奈を横抱きに抱き抱えて、とすんと布団へ下ろした。
涙で濡れる瞼を拭ってやると、混乱しているのか狼狽えている。
「え、でも、えぇ…?い、いいんですか…?」
「ふ、いいんですよ。嫁にも、俺の波奈への気持ちは伝えてる。血鬼術がちゃあんと解けてから、言うつもりだった」
「…う、うれしい。宇髄さん…」
また泣く波奈は、首に手を回してきてぎゅうと抱きしめられた。
あぁ、くそ。かわいいな。ほんとーに。
きゅうと心臓を鷲掴みにされて、くらくらと眩暈がした。
「ーーーまあ、とりあえずお前はまず血鬼術を解け」
「は、はい…っよろしく、お願いします」
かあ、と顔を赤らめて、潤んだ瞳で見つめられた。
その瞳は微かに期待の色をしている。
助平になったもんだ。
そのまま波奈の白衣のワンピースのボタンを首元から順番に外していった。
その様子を黙って見つめる波奈はハアハアと興奮気味に待っていて、こっちもさらに興奮してくる。
ーーーーが、宇髄はピタッと動きを止めた。
「…うずい、さん…?」
「…あーーー…、お前、今日は危険日じゃねえか…?」
「え?…あ」
思い出したように波奈もハッとした顔をした。
危険日。つまりは妊娠しやすい週だ。
宇髄は前に月役はいつかと波奈に問い、波奈の中に精を放つために、それに関しては十分注意を払っていた。
波奈の月のものから計算して、今週は妊娠しやすい。
「……今日は辞めとくか」
宇髄は波奈の胸から手を離そうとしたが、波奈はすぐにその手を掴んだ。
「…い、いや、です」
「…っ!おまえ、な…、やや子ができたらどーすんだ」
「いいです、わたし、別にできても」
宇髄の手を両手で掴んで、手のひらを自らの波奈の胸に押し当てた。
柔らかな感触が、宇髄の手のひらに伝わり、ぐらりとめまいがした。
「ぐ…、!途中で辞めてって言われても辞めねえぞ!」
宇髄は波奈の両手を取り、頭上へとひとまとめにして押さえつけた。