満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第37章 血鬼術を解いてよ宇髄さん2※
湯浴みが済んで朝餉の机へ座るときにも波奈の姿はない。
まだ休んでいるのだろうか。
無理をさせてしまった。
「……なんだよ」
「「「なんでもないです
ありません
ございません」」」
によによにやにや笑いながら見つめてくる3人の嫁たちを睨むと、同時に放った言葉でまた可笑しそうに笑っている。
そんなにおかしいのだろうか。
いたたまれずにかたんと箸を置いて、一歩後ろに下がって手をついた。
「…お前たちに言っておきたいことがあ」
「わかってますよぅ天元様!」
言葉途中で須磨に返された言葉は意外だった。
あっけに取られていると、雛鶴もまきをも笑いかけてくる。
「さあ、譜面を完成させましょうか」
蝶屋敷の可愛くて優しい女の子を、いかにして4人目の嫁として、音屋敷に輿入れさすかーーー。
雛鶴の黒い瞳は本気だった。
いや怖いな!
さすれど大変頼もしい。
さすがは俺の女房だ。
続く→