満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第35章 初夜のあとのお薬※《宇髄天元》
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結局その夜はいつ終えたのか分からないまま、いつの間にか朝を迎えた。
朝起きるとやたらと機嫌が良い宇髄が、朝餉を用意してくれた。
衣服は綺麗に着せられていて、身体も拭いてくれたのだろうか。
それにたぶん、波奈の痛かったところに薬を丁寧に塗られている。
昨夜宇髄が体を拭いて、そして薬を塗ったのだろうか。
怖くて恥ずかしくて、そんなことは聞けていない。
夕刻になり帰ってきた宇髄を迎えると、
ぽんと紙袋を渡された。
「なんですかこれ」
「蝶屋敷で貰ってきた」
袋を開けると、蝶印、紫色の小瓶の、薬が入ってある。
…四つも。
「慣れてはいくと思うが、これからも必要だろ」
そう言い悪戯そうに笑う宇髄に、波奈はまんまと顔を真っ赤にさせてしまうのだ。きっと今晩もこれが必要だ。
おしまい。