満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第32章 禁欲の制裁※《宇髄天元》
宇髄だって、この1ヶ月は禁欲生活が辛かった。出張のときは会えない寂しさに、柄にもなく落ち込んだしまった。
あの家まで来た男は、どういうやつなんだよ
よく話したりメッセージを送りあったりするのかよ
なぜ俺がいながら迎えに来てと連絡はくれないんだよ
いやいやいや、地味に重いだろ、俺。
自分の思考回路にゾッとする。
いやでも、お仕置きは悪くねぇな。
俺を必死に求める年下の恋人が、こんなにも可愛らしい。
行為がようやく終わり、くてんとベッドで眠る彼女を見ながらそんなことを思った。
⭐︎
「………1ヶ月長かった」
「悪かった」
「…目隠しした」
「…ごめんって」
「…や、辞めてって何回も言ったのに!」
「あぁ、ド派手に潮吹きしたやつ?」
「!」
ボン!と波奈の顔は赤く染まり上げ、じとっと宇髄の顔を恨めしく睨んだ。布団は波奈の口元を隠している。
なんて、かわいいんだろうか。
少し度を過ぎたお仕置きを、素直に謝っておこう。
久しぶりの波奈との逢瀬。少しやり過ぎたかもしれない。
波奈は少し疲労の色がでている。
「…反省してます、ほんと」
「うん?」
「…その、なんでもない後輩であれ、男の人と帰ったこと、…軽率でした」
「……わかればよし」
ぽんぽんと優しく頭を撫でる。
お前は俺の重苦しい嫉妬になんて毎回気づかなくて良い。
「ま、次そんなことがあったらまたお仕置きだな!」
ニコッと笑う俺に、ひえっと波奈は怖気付いて、また赤く頬を染める。
「なんだあ?期待してんの?」
「しっ!してない、です!」
クククっと宇髄は笑いながら、次のお仕置きは何が良いかなんて
、可愛い恋人を前に考えてしまうのだった。
禁欲の制裁
おしまい♡