満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第30章 初めて触れるヒト《宇髄天元》
「…先生、またお尻触りたくなったら言ってね」
「…お前はもう触られるんじゃねーぞ…」
「はぁい♪」
語尾が浮かれてる波奈に呆れながら手を振ると、波奈も手を振り返した。
ガチャリとドアが閉まったあと、宇髄はへなへなと頭を抱えた。
「……あっぶねーなまじで…」
そう呟く。
自分の鋼の理性に、我ながら褒め称えたい。
いや、触れてしまった時点でもうアウトだろ。
卒業まで、あと…。
宇髄は頭を抱えながら、指折りにその日を数えた。
堪えられるか、俺の鋼の理性。
終わり⭐︎