満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第27章 乾杯の夜の秘密※【宇髄天元】
男の人と付き合うのは初めてで、もちろんセックスだって初めてだった。目が合う、手が触れるだけでも心臓がまろびでそうで、いつも真っ赤になってあたふたしてしまうわたしを、宇髄さんは面白そうに、そして根気よく付き合ってくれてようやく結ばれた。
何回も致している行為ではあるが、
なにこれうそでしょってぐらい、気持ちが良い。
気持ちが良すぎて毎回失神するほど。
比べようがないのだけど、たぶんきっと、宇髄さんは女の身体を知り尽くしているが故に上手いんだろうなあと思う。
高校生の頃、美術の先生だった宇髄さんはかっこよすぎて簡単には近づけないオーラを放っていて、私生活は謎が多いが、いつも違う女の人を連れているという噂を聞いたことがある。
今されているこの行為だって、私以外にも沢山したことがあるんだろうなあ…と考えても仕方がないことを、考えてしまう。
わたしが知らない、綺麗な女の人と、宇髄さんが抱き合ってる。
心の奥のドロドロしたどうしようもない妄想と嫉妬が、一瞬よぎって勝手に心を傷つけた。
「…おい、集中しろ」
「えっ?!あ、あっ!やだ!」
「ちっ…やだじゃねーだろ!」
舌打ちした宇髄さんはわたしの手を取り、ぐいんと上半身を強制的に挙げられる。
反対側の手で、律動により揺れる胸をぐいっと掴んで、その頂点をくりくりと刺激した。
「ぅああっ…っ!あ、うずいさん!イく、も、やめて、!イっちゃ、イっちゃうからあっ…!」
ひんひん泣いて辞めてと懇願するが、宇髄さんは全く辞めてはくれず、ズンズン突き上げるように動く。
「んああっ…!」
「ーーーん、く…っ」
ビクっ、と身体が揺れ、痺れるような快感が駆け上がり上り詰めた。
「ふあっ…あ、っ、…う、」
イきっぱなしのソコは、なかなか降りてこず、まだ快感の波を彷徨っていて、足先がピクピクする。
宇髄さんの興奮したような、ハア…っという吐息で、宇髄さんも果てたことをぼんやりと考えた。
身体はもうくたくたで、宇髄さんが自身を引っこ抜いてコンドームを処理しているのをぼんやり見ながら、重い瞼は自然と閉じていった。