満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第25章 前世から※【宇髄天元】
聞くと酔い潰れた俺を、不死川と波奈が俺のマンションまで運んでくれたらしい。…迷惑をかけてしまった。
心配そうにみつめる波奈。
その腕を引き寄せて、胸に波奈を閉じ込めた。
小柄な波奈がすっぽりと覆う。
小さく震える波奈は、少し痩せたように思う。
波奈が出て行って、一週間が経つが、えらく長い期間のことのように思った。
「…悪かった。お前のこと傷つけた」
仕事ばかりで寂しい思いをさせていることはわかってはいたが、波奈ならわかってくれるはずだと甘えた。
それから昔のこととはいえ、あんな女との情事を彷彿さすようなものを、俺の不甲斐なさというか自堕落な理由により波奈に見せてしまったこと…
全部謝りたい。