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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第25章 前世から※【宇髄天元】


宇髄さんはぺろっと楽しそうに舌なめずりをし、愛おしそうに波奈の様子を見つめた。

「ん、…っふ、…」

未だに余韻に浸り波に漂う波奈は、涙がほろほろと出ていた。

宇髄さんは波奈の内腿をそっとまた開いた。
波奈はその次の行動を見据えて、びくりと身体が強張る。
あの痛みを、少し思い出してしまったのだ。
怖気付いた瞳はゆるりと動くが、波奈は宇髄さんの肩を持った。

「…う、うずいさん…っ」

不安混じりに名前を呼ぶ。
でも波奈の決心は、とうに決まっている。
預けるように身体の力を抜くように、身を預けた。
宇髄さんの次の行動を、受け入れるように。

しがみつくように宇髄さんの首に手を回した。

「…波奈」

名前を呼ばれ、唇に、優しく軽くキスをされた。
宇髄さんの唇がそっと離れていき、首にまわしていた手はそっと下ろされた。

「…うずいさん…?」

「…今日はもうおしまい」

「え?でも、…」

まだ、

「お前も疲れてるし、明日も早いだろ?
シャワー、浴びてくるわ」

「でも、あの、」

宇髄さん。そう呼ぼうと思って手を伸ばしたが、
するりとベッドから降りた宇髄さんは寝室のドアを開けて浴室へと出て行ってしまった。

ぽつんと残されてしまった波奈はしばし放心状態で、宇髄さんが出て行った扉を見つめた。

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