満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第21章 禁欲の果てに※【宇髄天元】
き、昨日はすごかったすごかった、なんなのあれ。
波奈はぎゃーーっと心の中で悲鳴をあげて、
手足をバタバタとさせて、布団の中にすべてを潜り込み、裸の身体を丸めた。
いやだって、あんな、わたしたちキスも軽くしかしてなかったのに。
一気にすっ飛ばされた大人への階段。
正直先生が先生じゃなかったし、ちょっといやだいぶ意地悪だったし、先生エッチすぎでしょ。後半気持ち良すぎて失神しちゃうとかなんなの!むりむりむり。
やっぱり柱怖い!
ガタガタ震えていると、バタン、と寝室のドアが開く音がして、慌ててまた布団の中にくるまり、じっと静かにする。
先生の顔見れない。
「…おい、起きてんだろ?」
ひえっ
びくっと身体が震える。
「…昨日はだいぶ無理させたな…すまなかった。
身体は大丈夫か?」
「…」
優しい。先生優しい。
うるっとなる。でも恥ずかしいから布団から出れない。
「…まだ休んでていいから」
ポンっと大きな手が布団を通して頭を撫でた。
びくっと震えて、それからこくっと頷くと、宇髄先生はわたしの応えがわかったのか、先生は寝室を出た。