満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第21章 禁欲の果てに※【宇髄天元】
すたすたと廊下を歩く。
お茶を入れて、ソファーでくつろいで、シャワーを浴びさせて…
ぐるぐると回るそう言った思考が恐ろしく消し去る。
先生だから、とか、年上だから、とか、年長者の余裕だとか、そういうことはもう知らね。
もう俺は完全に開き直ってしまった。
ボス!と波奈をベッドに下ろしてやる。
波奈はびくっと怯えるように俺を見上げる。
「ーーー怖いか?」
波奈に覆い被さるように手をついて聞いた。
波奈はふるふると顔を横に振った。
「…せ、せんせいなら大丈夫…」
「震えてるけど」
波奈の顎に手をやると、ビクッとまた震えた。
「き、緊張してるだけ…」
「…あそ」
泣かないようにきゅっと口を結ぶ波奈。
それすらも可愛くて、また口付けを開始した。
ベロ、と唇を舐めとり、また口を開けるよう促すと、波奈はおずおずと口を開け、俺の口付けをなんとか受け入れる。
唾液の水音がピチャっと時折聞こえる。
波奈のん…っという息遣いも聞こえる。
「息止めんな、鼻で息しろよ」
「っ…っはっ…!」
息を止めて口付けをする苦しそうな波奈に助言すると、波奈は必死に息をする。
はふはふと息をする波奈を見据えると、その馬鹿みたいに色っぽい姿に情欲はぐんぐんと上昇していく。
キスは止まらず、波奈の首筋や耳にも、ジュルっと舌を這わす。波奈はその俺の舌の動きにピクピクと可愛らしく反応する。耳なんて真っ赤にして、たまらず舌をねじ込んでやると、「…っはぅ…っ」と可愛い声が漏れる。何度も何度も、ぴちゃぴちゃと耳を責めあげて、波奈が手で耳を隠すような仕草をしたが、すぐに手首を押さえつけた。
「ぃやっ…っ」と拒否の声が小さく聞こえて、押さえつけた腕がグッと動くが、あまりにも非力だった。
おいおい、そんな力で逃げるつもりかよ
どーすんのこれから俺に好き勝手されるぞ
こんな大人に捕まってかわいそ
いやでもお前から先生のお家に行きたいっつたんだぞ
お前から誘ってきたんだーーーと心の中で言い訳のように繰り返した。