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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第21章 禁欲の果てに※【宇髄天元】



自宅のマンションのエレベーター。
エレベーターの扉が開いてから波奈の手を繋ぎ、一歩先をスタスタと歩く。
波奈は黙って小走りで着いてくる。

俺は年上の、余裕で紳士的な彼氏でいたいと思っていた。
思ってたはず。思ってたはずなんだけど。

ガチャン、と自宅のドアの鍵を開けて、グインと波奈の手を引き、波奈の身体が自分の玄関に全て収まったのを確認したあと、バタン!っとドアの音が立てるよりも先に。

「ーーーっんっ…!?」

俺はそのまま波奈の後頭部を抑えつけて、口付けをしてしまっていた。まずい、まずい、止まれ。鋼の理性が警鐘を鳴らす。

「…っ、はっ…っ」

だがしかし、俺はその警鐘を見事にスルーして、波奈の小さく震える口に舌を割り入れると、波奈は息がくるしいのか、小さく息継ぎをした。

舌をねじ込み、波奈の舌を絡みとる。
波奈はビクッと震えて、俺の胸に手をついて、後ろへ逃げようとするが、後頭部を抑えつける俺の手は離してやらない。
何度も角度を変えて、波奈の口内を舌で絡みとる。
波奈はもうたぶんいっぱいいっぱいで、真っ赤な顔、潤んだ瞳は涙がもうこぼれ落ちそうだ。

こんな口付けしたことないもんな、お前。
どうすんの?これからもっと酷いことされるぞ。

「…っせん、せ…っ!」

キスの合間に俺の名前をようやく言えたあと、ガクンと膝が崩れて、波奈は俺にしがみついた。

「ーーー、…はっ、腰抜けた?」

「ごめんなさっ…立てな…っ」

真っ赤な顔で泣きそうな目で助けて欲しそうに訴える。
それすらももう、俺にとっては煽っているとしか思えない。
思考が馬鹿になっている。余裕のある大人の俺は一体どこへ行ったのだろう。

溢れ出てしまった波奈への欲望は、止まることができない。
溢れた水はもうどうすることもできない。

「ーーひあっ?!」

腰が抜けてしがみついてる波奈をグイッと持ち上げた。
変な悲鳴をあげる波奈。
担ぐようにして持ち上げ、波奈のパンプスを脱がしてやる。

「せん、…っ!おっ!おろしてください!」

小さく暴れる波奈を構わず、寝室へと連れていく。


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