満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第14章 天元様は呼ばれたい※《宇髄天元》
朝日に瞼を撫でられ、宇髄はふと目を覚ます。
横にいるはずの波奈の姿はない。
また目を閉じて、台所からコトコトと聞こえる波奈の音に、耳を澄ます。
ずっと聞いていたい、波奈の音。
宇髄はそろっと起き上がり、波奈のもとへ。
波奈はくるっと後ろを振り向いた。
白い割烹着姿がとてつもなく可愛い。
「…おはようございます」
頬を染めて少し照れながら挨拶をする波奈は、朝日に照らされてとても綺麗だった。
「はよ」
「朝ごはん、食べますか?」
「うん、食う」
宇髄は吸い寄せられるように波奈を後ろから抱きしめた。