満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第13章 幼い恋心《宇髄天元》
「…おまえはほんっと…派手に可愛すぎるだろ…!」
13さいってお前…!ほぼガキじゃねーか…!
宇髄は13のときの波奈をぼんやりと思い出し、悶絶するように、手で顔を覆った。
「…宇髄さん…」
「うん…?」
「あの…文返してくださ」
「やだ。これはもう俺のだ」
波奈はもう顔は真っ赤だ。
「こ、これはもう、今日は燃やそうと思ったやつです!」
「あっぶねー!燃やされるとこだったわ」
「宇髄さんっ…!」
アハハハー!と笑いながら恋文をヒラヒラとさせ、波奈はそれを真っ赤な顔で追いかける。完全に遊ばれている波奈。
「俺は胡蝶に用事で来たんだ!じゃな!」
ポン!っと頭を撫でられ、ヒュン!っと姿を消した。
13歳の波奈の、宇髄への恋文を持って。