満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第10章 ふたりの朝日※《宇髄天元》
朝日に目をくすぐられて、重い瞼を開けると、
だんだんぼやっとした視界が開けてくる。
目を覚ますと波奈の方をじっと見つめる宇髄の顔がそばにあり、波奈はひゃあ…!と驚いてしまった。
宇髄は波奈の寝ている側で、頬づえをついて、波奈をじっと見据えている。
「……おはようございます…」
しゅわしゅわと溶けるように波奈は布団に潜った。
「おいこら何隠れてんだ」
バサっと布団をめくると、真っ赤な顔をした波奈が両手で顔を隠した。
「……わたし裸なんですけど……」
「昨日派手にやってすぐに力尽きたからな!」
派手にやる?!
宇髄のククっと笑いながら言う言葉に、波奈は昨夜あったことをめくるめく頭にかけめぐり、これまたシュワーと赤くして溶けてしまった。
「波奈〜?波奈ちゃん?身体は大丈夫かよ?」
「なんか節々が痛い……」
「慣れだ!これも鍛錬だ!」
「えええっ…」
宇髄は波奈に覆い被さる。
ご機嫌な宇髄。
「う、宇髄さん、嬉しそう…」
「そりゃ、お前をやっと抱けたんだから、派手に舞い上がっちまうだろ!」
ちゅ〜と波奈の唇を優しく奪った。
「好きだ、波奈!お前が好きだよ」
「っん、…はい、私も…っ」
朝日が優しく窓から2人を照らす。
柔らかな光に、2人の心は満たされていった。
ふたりの朝日
おしまい