満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第7章 しんぱいごと※《煉獄杏寿郎》
パチ、と目覚めると、
波奈は俺の隣でクークーと吐息を立てて寝ていた。
窓越しからは柔らかな朝日が差し込んでいた。
子どもじみた嫉妬と独占欲に駆られ、
感情の赴くままに波奈を抱いてしまった…
波奈の寝顔と、昨日びっしりと付けた首筋のキスマークを見ながら、じわじわと罪悪感が襲う。
「ーーーすまない…」
と声を出すと、波奈はパチンと目を開けた。
杏寿郎はびくっと身構えてしまう。
「きょ、じゅろさん…」
とろんとした目で杏寿郎を見つめ、
そのあとしゅわーーと赤くなった。
「…おは、おはよございます…」
「ん…おはよう」
その可愛さに胸を射抜かれ、釣られて顔が熱くなりながら返答した。