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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第6章 2回目の情事※《煉獄杏寿郎》



「ただいま帰った!」

玄関の方から響くような大きな声が聞こえた。
と思ったら、リビングのドアがバン!と勢いよく開かれ、
満面の笑みの杏寿郎がもう一度

「ただいま!」

と声をかけた。

「お、…おかえりなさい」

おかえりなさい、なんて言うと、新婚みたいだな、と思いつつも、杏寿郎の大きな声に釣られて、顔を赤くしながら返答した。

もうそろそろ帰ってくる頃かも、なんてそわそわしながら、杏寿郎の好物のさつまいもが入ったシチューを温めつつ帰りを待つ。
うわーなんか新婚の妻っぽい!なんて浮かれながら。

合鍵を渡されたのはついこの間。
そのときは初めて杏寿郎のマンションにお泊まりした日であり、その日に「好きな時に来てくれていい」と渡された。
その日は杏寿郎と初めて繋がった日でもあり、まだ夢見心地でぼんやりとした視界の中、
少々照れながら渡されたソレに波奈は胸がキュンと締め付けられた。

憧れで手の届かない相手だった煉獄先生と付き合うことになり、それだけでも奇跡のような出来事だと思っていたが、
今はこうして、杏寿郎の家で夕飯を作りながら帰りを待っているなんて。

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