第11章 東京卍會
集会が終われば、すぐマイキーくんは私の方を見て話しかけてくれる。
マイキー「名前おつかれ。退屈だったろ……って、どうした?なんか顔色悪ぃけど…」
私の顔を見るなり心配そうな表情を浮かべるマイキーくん。
『えっ…あ、…いや、大丈夫だよ?その…ちょっとトイレ行ってこようかな…』
マイキー「あ、トイレならそこの階段降りたところにあるから」
『ありがとう、ちょっと行ってくるね?』
マイキーくんは心配そうに私の背中を見送ってくれる。
言われた通り階段を下がった先にトイレがあった。
特にトイレがしたかった訳では無いけど、何となく気分を落ち着けたくてトイレまで来た。
女子トイレの鏡を見れば、顔色の悪い自分の顔が映っていた。
『うわ…顔色やば……』
なんでこんなに顔色悪いの…
昨日の勢いはどうしたの私…!
全裸にするって意気込んでたじゃん?
やってやれよ私…!!!
?「おい」
俯き加減でそんな事を自分に言い聞かせていれば、いきなり背後から声が聞こえて私はすぐに顔を上げた。
『………………………………………』
鏡越しに映る人物に私は息がヒュっとなった。
そこに立っていたのは昨日襲ってきた張本人。
綺麗なロングヘアにマスク………
昨日は薄暗かったからハッキリとは見えなかったけど…明るいところで見るとめちゃくちゃ綺麗さが際立つ相手。
恐怖心ありつつも、容姿端麗な彼の姿に私はじーっとガン見してしまった。
?「お前、マイキーの女?」
『……………………い、いえ…全然違います…ただの知り合いってゆうか、そ。その…あの、なんてゆうか……』
今日こそ刺されるかもしれないなんて思いながら、私はビビり散らかしつつ相手の質問に答える。
すると、不満そうに眉間に皺を寄せる相手。
不満なのはこっちなんですけど…
そう思いチラチラ相手を見ていれば、いきなり手首を掴まれトイレの壁に押し付けられたかと思えばグイッと顔を近付けられた。