第11章 東京卍會
なんかめちゃくちゃ見られてるし、なんかコソコソされてる…
しかもヤンキーばっかりじゃん…怖い怖い、まじで…
私はなるべく目を合わせないように下を向いてマイキーくんについて行く。
すると、いきなり誰かに横から抱き着かれた。
私は驚いて抱きついてきた人物を見れば、そこには見慣れた黄色バナナさんがいた。
『…!?か、一虎……』
一虎「なんで名前いんの?オレに会いに来てくれた?オレずっと名前に会いたいなぁって思ってたからその想いが通じたんだな…相思相愛」
『いや、違うから』
一虎「そんな照れなくていいのに」
『照れてないって…!』
そのやり取りにマイキーくんはムスッとして一虎をじーっと睨みつけている。
マイキー「一虎、名前から離れろよ」
一虎「オレの名前だからそれは無理」
マイキーくんに見せびらかすように私に抱きついてくる一虎。
やめてくれよ〜…喧嘩に巻き込まないで…本当に…
マイキーくんめっちゃ不機嫌だから…!!!
めちゃくちゃ居心地悪い、うん、本当にね。
マイキー「名前はオレのだから」
マイキーくんの言葉に一虎は一瞬だけフリーズするも、すぐに私の顔を見てボソッと呟いた。
一虎「…名前、やっぱりビッチなんだ」
『…は!?!?!?』
何を言い出すのかと思えば、つい声が出てしまうようなことを言われた。
顔合わせればビッチビッチって…それしか言えんのかコイツは…!
マイキー「一虎、いい加減にしろ。名前に触んな」
マイキーくんは、私から一虎を引き離してはすぐに私の手を引きながら隊員達を抜けて一番前に立った。
マイキーくんめちゃくちゃ激おこ…?
めちゃくちゃ緊張感半端ないんだけど…
ってゆうかここに立たされんのめちゃくちゃ嫌なんだけど…!
目立つし浮くし!木の木陰に隠れていいかな…本当に。
そんな事をしてる間に、ドラケンくん達もどんどん集まってきた。