第11章 東京卍會
暫くバイクを走らせれば、とある神社に到着した。
マイキーくんはバイクを停めてそのままバイクから降りれば、私も同じくバイクから降りた。
『神社…?』
マイキー「うん。いつもここで集合だからさ」
『そうなんだ〜…』
神社に集合とか珍しいなぁ…なんて思いながら周りを見渡していれば、マイキーくんはいきなり私の手を握ってくる。
『…えっ?マイキーくん?』
マイキー「野郎ばっかだから一応な」
『野郎ばっかりって…私浮きまくりなんじゃ……』
マイキー「大丈夫だって」
『や、やっぱり私…木の木陰に隠れてた方が…』
マイキー「だーめ。オレと一緒に来んの」
そう言ってマイキーくんは私の手を引きながら神社の中へと入っていく。
すると、少し開けた場所に同じような隊服を着た人達が集まっていた。
そして、マイキーくんの存在に気付くと皆マイキーくんが通る花道を作るかのように並んでいきなり頭を下げだした。
………えっ?何事…???
なんで頭下げてるの?誰?マイキーくんに?
マイキーくんってそんなに偉い人だったの…???
私はそんなことを思いながらマイキーをちらっと見るも、マイキーくんはニコッとしながら仲間の作った花道を普通に歩いていく。
「「「お疲れ様です!総長!」」」
…総長……!?!?!?
えっ、マイキーくんが総長!?
こんなに可愛い子が…!?……は、えっ!?
私は驚きすぎて空いた口が塞がらないままマイキーくんの横顔を見る。
……いやいやいやいや、まさか……
総長に気を取られすぎて忘れていたが、道を作っている仲間達はマイキーくんと一緒にいる私を見てコソコソと何かを話していた。