第11章 東京卍會
『お待たせ〜…』
下で待っていた3人にそんな言葉をかければ、マイキーくんは一緒にいた千冬を見た瞬間少し目を見開くも、すぐに目を細めた。
マイキー「なんで千冬いんの?」
『…えっと、これには色々事情があって……』
千冬「昨晩首を…んんッ!」
千冬は昨日の襲われたことをマイキーくんに話そうとしている為、私は慌てて千冬の口を手で塞いだ。
するとその様子にマイキーくんは首を傾げた。
マイキー「昨日?」
『いや、あの…何でもない…!行くなら早く行こう…!ね!』
あからさまに疑うような目をこちらに向けてくるマイキーくんだが、少ししてから諦めたのか切り返してバイクへと跨った。
マイキー「まぁ…言いたくないならいいけど。早くオレの後ろ、乗って」
バイクに跨ったまま私にメットを渡しながら待っているマイキーくん。
私はすぐさまマイキーくんの傍に行けばメットを被り後ろに乗った。
マイキー「ちゃんとオレの腰掴んで」
『あ、はい』
私はマイキーくんの腰にぎゅっと抱きつく。
マイキー「やわらか…」
『……えっ?』
マイキー「何でもない。走るから落ちないようにしてて」
先程の言葉を誤魔化すようになんでもないと言いつつ、マイキーくんはバイクを走らせた。
ドラケン「オレらも行くか…お前はどうすんだ?」
千冬「オレは一旦家に帰ってから行くっス」
三ツ谷「了解。…つか、お前朝帰りだろ絶対」
千冬「えっ…いや、その…昨日色々あって…」
ドラケン「色々?なんかあったのか?」
千冬「…誰にも言わないで欲しいんスけど…実は………」
千冬は昨日あった出来事を全て、ドラケンと三ツ谷に話した。