第2章 どら焼きと中学生
はぁ…今日は色々あって疲れたなぁ…
帰り道そんな事を考えながら歩く。
そして、ふと武道くんの顔が浮かんだ。
『あの子怪我してたけど大丈夫だったかな…』
名前は教えてもらったけどこの広い都内で会うことは絶対ないだろうな…
さっきのマイキーくんやドラケンくんとも。
そう思うとちょっぴり寂しい気持ちになった…何故だろう。
商店街からそんなに遠くない私の住んでいるアパート。
アパートだからちょっとセキュリティは甘いけど、職場が近くて歩きで行けるから結構気に入っている。
アパートに着けばいつものように階段を上がり2階の自室へと帰った。
マイキー「へぇ、名前んちここなんだ」
ドラケン「2階の端っこの部屋に入ってったな」
マイキー「これでいつでも会えるね、ケンちん」
ドラケン「別に俺は…つかマイキーがつけて来たんだろうが」
マイキー「だって連絡先も交換してねぇし、こうでもしなきゃ二度と会えねぇじゃん?」
名前を気に入ってしまった二人は、名前の後をこっそりとつけていた。
後をつけられていることも知らずにいる名前だった。
〜 一方名前 〜
帰宅してから私は荷物をおろし化粧を落とす。
そしてお風呂へと直行する。
今日の疲れを全部洗い流してまた明日に備えないと。
『眠い……今日は早く寝ちゃおっと』
お風呂から上がりスキンケアをしご飯を食べればウトウトしてしまい、歯だけ磨いて私はすぐにベッドに入り眠ってしまった。