第3章 近所迷惑
ここ最近、私のアパート付近でやたらバイクの音が響き渡っている。
住み始めてからそんなバイクの音なんてしてなかったのになぁ…なんでだろう?
今日も仕事が終わり家に帰れば再びバイクの音が聞こえてくる。
近所に暴走族でも引っ越してきたのかな…なんて思い気にも止めて居なかった。
お風呂にでも入ろうかなと思い立ち上がれば、家のインターフォンが鳴り響いた。
時間的に19時くらいだけど…こんな時間に誰だろう?
私は不審に思いながら玄関の扉を開けた。
すると、そこにはアパートの大家さんが立っていた。
『あ、大家さんこんばんは。どうかしましたか?』
大家「あの…バイクの子達…苗字さんの知り合い?この最近バイクの音がうるさいなと思ってたんだけど…あんまりこの近辺をバイクで走られると近所迷惑にもなるし、やめて欲しいのよね」
『えっ?私にバイクを乗るような知り合いなんていませんけど?』
大家「でも、あの子達に聞いたら苗字さんの知り合いだって言い張るものだから……」
私にそんな近所迷惑するような友達も知り合いもいないし…そもそもバイクに乗るような知り合いもいないんだけど…どうゆうこと?
大家「とりあえず、苗字さんから注意してもらってもいい?よろしくね」
『えっ…!?ちょ、大家さん…!?』
大家さんは私にそれだけを告げて帰っていってしまった。
私の知り合いじゃないのに注意しといてってどうゆうことなの?
ちょっと言っている意味が分からないんですけど…?