第9章 映画デート
いきなり手を握られたことに驚き私はすぐにドラケンくんの方を向いた。
手を繋ぐとか何年ぶりだろう…
なんかときめいた…!!!
内心そんなことを思いながらドラケンくんを見ていれば、ドラケンくんは少し照れたように目線を逸らして口を開いた。
ドラケン「お前危なっかしいからこうしておいた方がいいだろ」
『…心配してくれたの?』
ドラケン「まぁ…お前に何かあったらマイキーが黙ってねぇだろうしな」
『そんなことはないと思うけど…ありがとうドラケンくんっ』
私はお礼を言いつつドラケンくんの手を握り返した。
するとドラケンくんは顔を赤らめて顔を逸らしてしまった。
あれ?照れてる?絶対照れてるよね?
初心だ〜…やっぱり中学生は可愛いなぁ…
意外と初心なドラケンくんを見てほっこりしていれば、ドラケンくんは私の手を引きながらゆっくりと歩き出した。
ドラケン「ここにいてもしかたねぇし、行くか…って、何ニヤニヤしてんだよ」
『ん?いや、ドラケンくんって意外と初心なんだなぁって思って』
ドラケン「は?初心じゃねぇよ…」
『だってさっき顔赤くしてたよ?』
ドラケン「あれはたまたまだ」
『たまたま?そんなわけ…』
言葉が終わる前に、ドラケンくんはいきなり私の頬を片手でガシッと挟んできた。
ドラケン「ガキ扱いすんな」
『ご、ごめんって…!』
身の危険を感じた私はすぐに謝罪をする。
するとドラケンくんは手を離してくれたものの、ずいっと顔を近づけ至近距離でこちらを見てくる。
ドラケン「次ガキ扱いしたら許さねぇからな」
『は、はい…もう言わないです…』
私は目を逸らしながら返事を返した。
するとドラケンくんは私から離れ再び手を繋げばまた歩き出した。
圧がすごい!中学生と思って舐めたら危険…!
気をつけよう…このくらいの年頃は子供扱いされるの嫌いそうだもんね…
私は年下だからといって子供扱いするのは辞めようと心から誓った。