第9章 映画デート
?「あっ悪い、大丈夫か?」
『え、あ…はい…』
…この人めちゃくちゃマイキーくんに似てるなぁ…
まぁ世の中にはそっくりな人3人はいるって言うし…
そう思いながらつい相手をジッと見ていれば、相手は不思議そうに首を傾げた。
?「なんだ?そんなにジロジロ見て…」
『あっ、なんでもないです…すみません』
?「オレがイケメンだからってそんなに見るな」
人当たりのいいような笑顔を見せながらそんなことを言ってくる彼。
いや、イケメンはイケメンだけど…別にそうゆう意味で見てたんじゃないからね…!?
なんて心の中で否定しながらも、隣にいたドラケンくんに助けを求めようとすればドラケンくんは何故かぶつかって来たイケメンに挨拶をした。
ドラケン「あ、真一郎君」
真一郎「おっ、ケンじゃねぇか。何?デートか?」
ドラケン「いや、別にそんなんじゃ…」
…ん?何?二人って知り合いなの?
お互い名前知ってるし絶対に知り合いだよね…奇遇にも程があるよね?
『……えっ、と…お知り合い?』
ドラケン「まぁな」
真一郎「オレは佐野真一郎。デートの邪魔しちゃ悪ぃし、オレ行くな」
そう言って軽く手を振りながら去っていってしまった真一郎さんと言う男。
いや、本当にマイキーくんに似てる…あの笑顔とか。
気になりすぎて、真一郎さんの背中を目で追ってしまえばドラケンくんにいきなり手を握られた。