第9章 映画デート
ドラケン「おい、起きろー。映画終わったぞ」
『んー……』
ドラケンくんの声に私はゆっくりと目を覚ます。
映画終わったと聞けば、私はハッとして起き上がった。
『映画…終わっちゃったの?』
ドラケン「あぁ、寝てる内にな」
『まじか…見たかった〜……つい心地よくて寝ちゃってた…ごめんね?』
ドラケン「どんだけ眠いんだよお前…。まぁいいや、そろそろ出るぞ」
そう言ってドラケンくんは立ち上がったので私も立ち上がれば共に映画館を後にした。
ドラケン「お前寝不足か?目の下クマ出来てっけど」
『あぁ、ちょっと色々ありまして…今日あんまり寝てないんだよね…』
ドラケン「大丈夫なのか?」
『あ、うん!大丈夫大丈夫!…折角誘ってくれた映画…寝ちゃってごめんね本当』
ドラケン「別に気にしてねぇよ、たまたまあったチケットだしよ」
『ありがとうドラケンくん』
ドラケンくんのさり気ない優しさに嬉しくなりながらお礼を述べる。
ドラケンくんめちゃくちゃ優しい子だなぁ…
そしてめちゃくちゃ大人っぽいし、この子もモテるタイプだね…
そんなことを考えながらドラケンくんを見ていれば、ドラケンくんと目が合う
ドラケン「なんか飯でも食うか?」
『あ、うん!食べよっか、美味しいお店あるかなぁ』
街中を歩きながら美味しそうなお店を探す。
すると、キョロキョロ周りを見ていたせいで対向人物と肩が当たってしまった。
『あっ、ごめんなさ…い……?』
私は肩の当たった人物に目をやれば、そこにはマイキーくんにどこか似ている人物の姿があった。