第9章 映画デート
マイキーくんとドラケンくんが暫く揉めていたが、結局私はドラケンくんと映画に行くことになった。
マイキー「まじで行くの?」
出かける準備をする私を見ながらマイキーくんは不満そうな声色で話しかけてくる。
『うん、せっかくだからね』
イザナ「…浮気だ」
『浮気じゃないよね!?そもそも彼氏いないから浮気じゃないですけど?』
マイキー「オレと一夜過ごしたくせに…」
『それはマイキーくんが泊めてって言ったからでしょ?……よし、準備もできたし…私は出かけるけど、2人はどうする?』
準備が終われば玄関に向かう私は、2人に向かって言葉をかける。
すると二人はすぐに立ち上がって私のあとをついてくる。
イザナ「下僕居ないんじゃ、ここに居座っても意味ねぇし、帰る」
マイキー「オレも帰る。名前に振られたから」
『いや、だから振ったとかそうゆうのじゃないよね…!?行きたい所あれば今度連れてってあげるから…そんなに拗ねないで』
私はマイキーくんの頭をそっと撫でてあげる。
すると、すぐにイザナくんの手によって私の手は振り払われた。
イザナ「気安く他の奴に触らないで」
『えぇ…?』
どうゆうことなの…これは。
他の奴に触るなってどうゆうこと???
束縛?束縛ですか???
あ!俺の弟に気安く触るなってことだね、了解。
『ごめんごめん、触るのは控えます』
その言葉にマイキーくんはイザナくんを睨みつけ、イザナくんもマイキーくんを睨んでいて今にも喧嘩が勃発しそうな雰囲気になった。
いや、なんで?睨み合うのおかしいよね???
そう思いつつ、二人を宥めながら私たちは家から出て玄関の鍵を閉めた。