第7章 コンビニ
そんなこんな私達はコンビニに到着した。
『話してたらあっという間に着いたね』
マイキー「話してたって言うよりひたすらガキ扱いされただけなんだけど」
『まぁまぁ、いいじゃん!マイキーくんかっこいいけど可愛い一面見れて私は嬉しかったよ?』
マイキー「んじゃ、今度は名前の可愛い一面見せて。そしたらオレが嬉しい」
『なんでそうなる!?』
マイキー「名前ばっかずるいし。家帰ったらいっぱい可愛い一面見せてもらうから」
『い、いや…それは無理!そもそも可愛くないし…!』
マイキー「オレから見たら食いたいくらいには可愛いけど」
『…な、何言ってんの…大人をからかわないの!』
人生で可愛いなんて言われた経験全然ないから、不覚にも照れてしまった…顔が熱い。
何故か恥ずかしくなりマイキーくんから顔を背けていれば、マイキーくんは私の手を握ってきた。
マイキー「手冷た…早く帰ってあったまろっか」
『う、うん…コタツ入りながらゆっくりご飯食べよ』
マイキーくんの手から伝わる温もりに勝手に胸きゅんしてしまう私。
私に彼氏がいたらこんな感じなのかな…なんて現実逃避をしそうになるも首を軽く振って邪険を振り払った。
そんなこんなコンビニの目の前まで来れば、入り口付近に不良のような男の子が一人立っていた。
その子は何故かこちらをじーっと見ている。
……な、何…めちゃくちゃ見てくるじゃん…
これは絡まれるパターンかな…最近不良に絡まれること多すぎて目が合うだけでビビり散らかすよ私は…!
私は無視してコンビニに入ろうとすれば、その子がマイキーくんに向かって声を掛けてきた。