第7章 コンビニ
あれからマイキーくんと一緒に近所のコンビニに向かって歩いている私。
外はひんやりとした空気に包まれていて湯冷めしまいそうだなぁ…なんて思いながらふと星空を見上げる。
『あ、見てマイキーくん!今日天気良かったから沢山星あるよ!』
私の言葉にマイキーくんも空を見上げた。
マイキー「お、ほんとだ。……こうやって空を見ることねぇから、なんかすげー新鮮な気分」
『私もこうやって空見たの久しぶり。普段空とかあんまり見ないよね』
マイキー「だよな。街中だと、街灯の光とかで星とか見えないし」
『この辺は街灯少なめだからよく見えるでしょ?』
マイキー「うん、よく見える」
マイキーくんは少し嬉しそうに星空を見上げている。
その横顔がすごく綺麗でつい見とれてしまう。
…さっき機嫌悪かったマイキーくんはどこかに行ってしまったらしい。
なんで不機嫌だったのかは知らないけど…ずっと気になってるから聞いてみてもいいかな…今は機嫌良さそうだから聞いてもいいかも。
そう思えば私は先程のことを尋ねた。
『ねぇねぇ、さっきお風呂入った時なんですぐに上がっちゃったの?』
マイキー「…えっ………」
私の言葉にマイキーくんはほんのり顔を赤らめながら引きつったような表情でこちらを見た。
……え?聞いちゃまずかった!?
でも気になるし?聞いちゃうよね?
すると、マイキーくんは気まずそうに目を逸らしながら口を開いた。
マイキー「…なんつーか……、一緒に入ろうって言ってマジで入ってくれると思ってなかったし…なんか恥ずかしくなってその場にいられなかったから出ただけ」
『えっ…マイキーくん可愛すぎない?』
マイキー「…はっ?可愛くねぇし」
マイキーくんは顔を逸らしながら否定してくる。
あぁぁ、可愛すぎて悶えるレベルなんですけど?
やっぱり中学生なんだなぁ…本当に可愛さの極だ…
可愛い一面に私はついマイキーくんの頭を優しく撫でた。
マイキー「ガキじゃねぇんだから…」
『ガキだよ!可愛い!』
ニコッと笑いながらマイキーくんの頭をわしゃわしゃと撫でる。
年下ってこんなに可愛いものだったか…