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【東リべ】年の差男子に懐かれた【R18】

第6章 救世主





マイキー「ん…」


『……………え?』


マイキーくんは数秒指の傷を眺め、次の瞬間血が出ている指をパクッと口に入れれば舐めてきた。

……え?何してるんですか君は?
舐められる傷口が少し染みるけど、そんな痛み気にならないくらいマイキーくんの行動が気になるよ私は。


まるで少女漫画に出てくるようなシチュエーションに私はなんだか恥ずかしくなり、バッと手を引いた。


『こ、こんなのほっとけば治るから…!』


馴れないシュチュエーションにカァッと顔が熱くなる。
するとマイキーくんは私の顔を覗きながら口角を上げて笑った。


マイキー「めちゃくちゃ顔真っ赤じゃん」


『う、うるさい…』


私はマイキーくんから顔を背ければ再びグラスの破片を拾い、シンクを綺麗にした。


マイキー「なんでコップこんなにあるの?」


『あぁ…これはマイキーくんのお友達が遊びに来てたからね』


マイキー「一虎だけじゃなくて?」


『うん、場地くんと松野くんが来てたよ』


マイキー「…は?なんで?」


『たまたま近所の公園で会って、ペヤング食べたいから湯切りさせてって言われてしかたなく…それで一虎くんも来たって訳』


洗ったグラスを拭きながらマイキーくんの質問に答える。
棚にグラスをしまいつつチラッとマイキーくんを見れば、どこか不満そうな顔をしていた。


「マイキーくん?どうした?」


マイキー「……別に。つか、なんでグラス割ったの?」


いや、めちゃくちゃ質問してくるじゃんこの子…
そんなグラス割った理由まで聞きたいのかな…謎。


『グラス割ったのは手を滑らせただけだよ?…そんなに気になる?』


マイキー「名前のことはなんでも気になる」


……か、可愛い………
萌え死ぬ。本当に勘弁してください…マイキーくん。

マイキーくんはいい子だなぁと思いながら、グラスを拭いた布巾を畳んだ。


『教えられることならなんでも教えるよ。…と、夕飯どうしよっか?今から作ると遅くなるし…今日はコンビニでもいいかな?』


マイキー「ん、じゃあ一緒に買い行こ」


そう言うとマイキーくんは私の手を握ってきた。
やめて…可愛い………私は感情を押し殺しマイキーくんとコンビニに向かった。




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