第6章 救世主
リビングへと戻ってくれば、マイキーくんは持参したパジャマに着替えていて、のんびりテレビを見ていた。
…一言めは?何を喋れば???
気まずい…非常に気まずい…
とりあえず私も座るか…
私はそっとソファーに腰をかける。
するとマイキーくんはチラッと私の方を見たかと思えばすぐに目を逸らしてしまった。
なんで…!?ねぇ…なんでそんなに機嫌損ねたの…え?
年頃の男の子はお姉さんには理解できません…
話しかけてみる?どうしよう…無視されたら嫌だなあ…
でも何か話さないと埒が明かないし…
…そういえば一虎のせいで割ったグラス片付けないとな…
私はその場に居られなくて、割ってしまったグラスの片付けをする為キッチンへと移動した。
……はぁぁ…本当にどうしたら…
マイキーくん怒ってるのかなぁ…
グラスの片付けをしながらそんな事を考えていれば、グラスの破片で指を切ってしまった。
『いった……』
くそぉ…一虎のせいでこんな目に…!!!
切った指先から血液が流れる。
なんで私がこんな目に???意味わかんない…
そもそもグラス割らなければ…!!!
そんな中、マイキーくんは私の痛がる声が聞こえたのかすぐにリビングからキッチンへと来てくれた。
マイキー「どうした?大丈夫?」
『えっ?あ、うん…!大丈夫だよ。少し指を切っただけだから』
すると、マイキーくんは私の傍に来たかと思えば、私の手を取って傷口を確認した。