第6章 救世主
『うわっ、ちょっ…!!!』
こっちを向いていたシャワーヘッドから勢いよく暖かいお湯が出ては、そのまま私とマイキーくんにかかった。
マイキー「あ、間違えた」
『間違えないでしょ普通…!もう、早く止めてっ』
私は慌てて蛇口を捻りシャワーを止めた。
シャワーのせいで私は頭の先から足の先までずぶ濡れになってしまった。
『濡れちゃったじゃん…今からご飯作ろうと思ってたのに…!』
マイキー「濡れたついでに一緒にお風呂入ろ」
『マイキーくんが出てから入るよ…一緒になんてむr』
マイキー「ダメ。一緒に入る」
『いや、本当に…!私犯罪になるから…!』
このままではマジで一緒に入る羽目になると思い、その場から逃げようとすれば後ろからマイキーくんに抱きしめられた。
マイキー「未成年家に入れてる時点でそんなかわんねぇじゃん。それに別に周りに言いふらしたりしねぇし、オレがいいって言ってんだから犯罪にはならないっしょ」
そう言いながらも私の服を脱がそうとしてくるマイキーくん。
本当に中学生なのか、この子は…!!!
『待って、分かったから…!自分で脱がして…!』
マイキー「しょーがないなぁ…待ってるから早く脱いで」
マイキーくんは私を離せば再び湯船へと入った。
……これで入らずに逃げたら心底気分損ねるんだろうなぁ…この子…。
まぁ子供とお風呂入ると思えば全然余裕だよね…?
私は自分にそう言い聞かせて、濡れた服を脱げば一応タオルを身体に巻き付ける。
めちゃくちゃ嫌だけど…しかたない…
私は裸にタオルを巻いたまま、マイキーくんの目の前に入った。