第6章 救世主
『マイキーくん、お風呂先にどうぞ』
マイキー「ん」
お風呂にお湯が溜まればマイキーくんに先に入るように促す。
するとのっそり立ち上がりお風呂の方へと歩いて行った。
意外と素直なのね…なんて思いながらマイキーくんの背中を見送り、その間にご飯の準備でもしようと思いキッチンに行けば準備を始める。
すると、すぐにマイキーくんが呼んでる声が聞こえた。
マイキー「名前ー、来て」
……さっき入ったばっかりなのに呼ぶの早くない?
そう思いながらも私はお風呂場に向かった。
『マイキーくんどうしたの?』
マイキー「一緒に入ろ」
『……え???』
いや、さっき入らないって言ったよね???
入らない代わりに背中だけ流すよって約束したよね?
あれ?なんか話だけタイムリープしてる??
マイキー「さっき約束したじゃん」
『いや、してないよ?背中は流すよって言ったよね?』
マイキー「え、そうだったけ?でもいいじゃん、入ろ」
湯船に入りながらドア付近に立っている私に向かって入ろうと誘ってくるマイキーくん。
まるで子供にねだられている母親の気分だ…
『私今からご飯作らないといけないから…ね?』
マイキー「えー……じゃあ背中だけ流して。それで我慢する」
そう言うと、マイキーくんは湯船から上がりお風呂のイスに座った。
これくらいはしかたないかと思い、お風呂場に足を踏み入れマイキーくんの近くに寄ればナイロンタオルを泡立ててマイキーくんの背中を優しく洗う。
……マイキーくん小柄に見えるけど、めちゃくちゃいい体してる……え?顔と体合ってなくない?チートかよ……
マイキーくんの背中を洗いながらそんなことを考える。
すると、マイキーくんはいきなりシャワーの蛇口をひねればシャワーを出した。