第6章 救世主
『ちょ、マイキーくん…!?』
マイキー「大人なんだからオレの力に勝てるでしょ?」
そう言って私を見下ろしてくるマイキーくん。
勝てるというか……抵抗してみてもビクともしない。
小柄なマイキーくんだけどめちゃくちゃ力あるじゃん…!?
『ごめん…無理です…』
マイキー「えー、諦めんの早くね?…抵抗すんの諦めたなら、オレの好きにしていいよね?」
『…はい???』
何を言っているのこの子。
抵抗やめたから好きにしていいって言うのはちょっと違くないかい???
ちょっと私の思考が追いつかないよ?
『えっと…それってどうゆう……』
マイキー「手始めにチューさせて」
『いや、なんで…!?』
なんでそうなった!?
それはそうとチューとか、言い方が可愛すぎて悶絶した!!!
そんなことを考えていればマイキーくんの顔がどんどん近づいてくることに気づいて私はぎゅっと目を瞑った。
マイキー「……なぁんてね」
『えっ…?』
マイキーくんの声にゆっくり目を開けば、いつの間にか私から離れてジュースを飲んでいるマイキーくん。
私が呆然としていればマイキーくんは私を見ながら笑った。
マイキー「いつまで倒れてんの?あ、まじでチューすると思って期待してた?名前がどうしてもしたいって言うならするけど?」
『ばっ、そんな期待とかするわけないじゃん…!ちょっと驚いただけ…!』
私は慌てて起き上がれば、突然の出来事でカラカラになった喉をジュースで潤す。
年下にからかわれて、私バカみたい…。
自分の情けなさに嫌気がさして少し俯き加減でいれば、いきなりマイキーくんが私の頬にキスをした。
『……へ?』