第6章 救世主
『あ"……』
なんでこのタイミング???
家に簡単に男連れ込む尻軽女とかあだ名ついたら一虎のせいだよ?
眉間に皺を寄せつつ一虎くんを見ていれば、一虎くんはマイキーくんを見ながらキョトンとしている。
一虎「えっ、マイキー?」
マイキー「……なんでお前が?」
マイキーくんは険しい顔をしながらなんで?と言うような不満げな表情を浮かべている。
『…えっ?二人とも知り合い?』
マイキー「まぁね」
一虎「…マイキーが話してた女って…名前の事?」
マイキー「そうだけど、何?」
一虎「へぇ…そうだったんだぁ」
……マイキーくんどれだけ私の話を広めてるんですか?
そんな話すほど会ってないよね?そんなに話すことあったかな?
何故か異様な雰囲気が漂うこの場。
…なんなの…仲悪いの?君たち?
私の家なのに何故かすごい居心地悪いんだけど?
マイキー「一虎、ちょっとこい」
一虎「えっ、すげー嫌なんだけど…って離せって…!」
マイキーくんはいきなり一虎くんの胸ぐらを掴めばそのまま玄関の外へと出ていってしまった。
「…………」
ん?何?戦争でもするの???
治安悪くないですか???
待って待って待って!どうした!?え!?
外で殴り合いとかしてたらやばいよね?
一応私の知り合いってことで厳重注意されるし、このアパートも追い出されるかもしれないよね?
被害が凄いんだけど…マイキー止めなきゃ!!!
そう思い玄関の扉を開けようとすれば、すぐにマイキーくんのみ戻ってきた。