第5章 ペヤング
場地くんが半分食べ終わると次に千冬くんがペヤングを食べ始めた。
半分こするとか超仲良いんだね…二人。
そんなこと思いながら食べる姿を見ていたが、喉渇くだろうなと思えば私はキッチンに行き人数分の飲み物を用意しテーブルに置いた。
『皆オレンジジュースで大丈夫?』
一虎「オレンジジュースって…まぁ平気だけど」
なんだろうね、本当にこの子は。
一言余計ってゆうか…なんとゆうか…
文句あるなら飲むな…なんて思いながら自分の分のオレンジジュースを口にする。
そんな中、場地くんもオレンジジュースを飲みつつ何故か部屋をぐるっと見渡している。
………なんだろう。
そんなに見るものもないと思うんだけど…
すると場地くんは私を見て首を傾げた。
場地「お前、一人暮らしか?」
『え?あぁ、まぁそうだけど…』
場地「ふーん…」
なんですか場地くん。
その何か言いたげな顔は…!!!
一人暮らしってそんな珍しくないよね…?
場地「彼氏とか居ねぇの?」
『別に居ないわけじゃ……』
いや、居ないけど。
ずっと彼氏とか居ないけど。
でもなんか彼氏もいない寂しい女とか思われたら嫌だから、居ないけど居る感じに濁らせておこう?うん。
すると、ペヤング食べてた千冬くんが言葉に反応した。
千冬「えっ、いるんスか?彼氏」
『………その、なんとゆうか…』
千冬くんやめて?その驚いた顔。
そんなに私に彼氏がいるってことが驚くことなのか…!?
君らイケメンにはモテないやつの気持ちなんて分からないよね、一生……
そんな事を考えながら天井を仰いでいれば、一虎くんがまた一言吐いた。
一虎「いるわけねぇじゃん」
『…………………は???』