第5章 ペヤング
場地「びっちでもなんでもいいけどよ、これ食わねぇ?」
そう言ってペヤングを差し出してくる彼。
なんでペヤング…と思いつつも一虎から手を離して彼からペヤングを受け取る。
『ペヤング…?これお湯入れて湯切りしないと食べれないけど…』
場地「お前ん家で湯切りさせろ」
『………………はぁ!?』
この子はこの子で何言ってんの本当に…えっ?
うちはカップ麺作る専用の家じゃないんだけど?
『それはちょっと…ペヤング食べたければお湯くらいコンビニとかにあったよね…?』
場地「入れ忘れた」
『買ったのに忘れるってどうゆうことなの…』
場地「本当は家帰って食おうと思ったんだけどよ、やっぱ今食いたくなったっつーか」
『なら今からお家に帰ればいいだけの話だよね…?』
あれ?私何か間違ったこと言った?
言ってないよね?うん、言ってない自信しかない。
千冬「一人で食べるより半分こして食べた方が美味しいんスよ…ね?場地さん」
場地「さすが千冬、わかってんな」
『いや、ちょっと何言ってるかわからないですね…』
場地「そうと決まったら名前の家行くか!」
千冬「そうッスね、行きましょ」
一虎「賛成。つか、お前ら家知ってんの?」
場地「知ってるも何もマイキーに連れていかれたしな」
一虎「なにそれ、ずるくね?まぁ、今から行くからいいけど」
『いや良くないから…!!!行かないよ?ねぇ、コンビニにしよ?私の家なんて遠いし!』
そんな声は3人に届かず、さっさと歩いて行ってしまう3人。
いや、待って本当に!!!
黒髪と金髪はまだ良しとして…そのバナナだけには家知られたくない…!!!!!頼むから歩みを止めてくれぇぇぇえええ!!!!!