第5章 ペヤング
?「オレ、羽宮一虎。ねぇねぇ、今からデートしない?」
『なんでそうなるの』
一虎「いいじゃん、ちょっとだけでいいからさ」
『無理です、本当に。帰るんで』
私は携帯を鞄に入れれば、早歩きでその場から離れた。
すると相手も私の後に着いてくる。
一虎「帰るんだ?」
『帰る…って、着いてこないでくれる?』
一虎「なんで?」
『なんでって…普通に考えて分かるよね?私帰るの』
一虎「だから?」
うん、もう無理だ。話にならない。
これはダッシュで逃げるのみ…!!!
『…さようならぁ!!!』
私はその場からダッシュで走り出した。
家まで着いてこられたら嫌だ…!
その一心で私は走り去った。
一虎「あーあ、逃げられた。つまんねぇの」
〜 一方その頃 〜
『はぁ…はぁ……疲れた…』
暫く走ってくれば近所の公園付近まで来た私。
大人になって走ることなんて全然ないからめちゃくちゃ疲れる…!
公園の前で息を整えていれば、公園から誰かの声が聞こえた。
?「おーい、こっち!」
……なんか呼ばれてるような?
私そんなに知り合い居ないんだけど…
私は声がする方に目を向けた。