第4章 家庭的な男の子
『三ツ谷くんどうしたの?』
三ツ谷「な、なんでもねぇよ…」
三ツ谷くんの顔を後ろから覗き込めば、何故か耳まで真っ赤になっていた。
『三ツ谷くん顔赤くない?』
三ツ谷「気のせいだって。つか、そんなに引っ付くんじゃねぇ」
えぇぇ、バイクから振り落とされないようにしっかり掴まっとけって言っといて今度はくっつくなって…理不尽極まりない…!
『バイクから落ちたら怪我だけじゃ済まなそうだし、今だけくっつかせて…!我慢して、ね?』
三ツ谷「……(胸がすげぇ当たってんだよっ…気付けよ鈍感女…)」
〜 マイキーside 〜
マイキー「ふぁ、ぁ〜…めっちゃ寝みぃ……」
ドラケン「授業中寝てりゃいいだろ」
いつも遅刻ギリギリなため、今日こそはいつもより早めに家を出たけど眠くて歩きながらでも寝れちまう俺。
止まらないあくびに何もやる気が起きない俺。
そんな中、何となく道路沿いを見ていれば聞きなれたバイクの音に目を向けた。
マイキー「あ、あれ三ツ谷じゃね?」
ドラケン「なんでこんな時間に走ってんだアイツ」
そう思いながら通り過ぎていく三ツ谷を見るも、その後ろに乗ってる人物が目に入れば俺たちは目を見開いた。
マイキー「……は?はぁぁぁ!?なんで三ツ谷と名前が…!?」
ドラケン「アイツいつの間に名前と仲良くなってんだよ」
マイキー「ずりぃ……」
自分よりも三ツ谷との方が仲良くなっている感じがして、俺は嫉妬した。
頬をふくらませて不貞腐れる。
俺だってもっと名前と居たいのに。
俺は朝から落ち込んだテンションのまま学校に行った。
いつもなら授業中寝てるけど、今日はなんか目が冴えちった…。