第4章 家庭的な男の子
『してないよ…!?』
三ツ谷「ふーん…」
な、何その目は…!!!
私が誰にでも甘えていいよ、胸に飛び込んでおいで…とかやってると思ってるの!?
心外すぎる……!!!
『そ、そうゆう感じなら甘えなくて結構です…!』
私は三ツ谷くんに背を向けて寝る。
いや、待って。私大人げないよね?これ…
中学生相手になんで拗ねてるの自分…可哀想な大人すぎる…
何故か拗ねた自分に嫌気が差していれば、後ろから三ツ谷くんに抱き締められた。
『…………は、えっ…???』
三ツ谷「お前本当に大人かよ…」
『お、大人です…けど…』
三ツ谷「ははっ、お前可愛いな」
いきなりのデレ言葉に、銃で撃たれたような衝撃が走る。
いや、なんかめちゃくちゃときめいて目眩すらしてるんですけど…!?
三ツ谷くん…急にデレはやめて…心臓に悪い……
『大人をからかわないで…』
三ツ谷「からかってねぇって。ほら、甘えてやるからこっち向けって」
甘えてくれる決心が着いたのか私にこっち向いてと呼ぶ三ツ谷くん。
私はその言葉を信用して三ツ谷くんの方を向けば、いきなり正面から抱き締められ髪を撫でられた。
ちょ、ちょちょちょ!!!!!
違う!甘えるってこうじゃないよね!?
これは逆に甘えさせてるよね!?
三ツ谷くぅぅぅぅん!?
『ちょ、三ツ谷くん…これじゃ私が三ツ谷くんに甘やかされてません?』
三ツ谷「いいだろ、俺は甘えるよりもこっちの方がしっくりくる」
『甘えて欲しいのにっ…』
三ツ谷「甘える代わりにこのまま寝ろよ」
いや、ドキドキし過ぎて寝れませんけど…!?
私を抱き枕替わりにして落ち着いたのか、三ツ谷くんは気持ちよさそうにそのまま眠ってしまった。
いや、先に寝るなぁぁぁあ…!!!