第4章 家庭的な男の子
三ツ谷「あ、来客用の布団ねぇから俺の布団使っていいから」
『え?でも三ツ谷くんは?』
三ツ谷「俺はその辺で寝るから平気だ」
その辺ってどの辺???
ちゃんと布団で寝ないと疲れ取れないと思うけど…私に気を使ってくれてるんだね三ツ谷くん…本当にいいこだね、不良だけど!
『ちゃんと布団で寝ないと疲れ取れないよ。よしっ、三ツ谷くん!お姉さんと一緒に寝よう!』
三ツ谷「……はぁ!?」
三ツ谷くんは一瞬にして顔を真っ赤にした。
『大丈夫だよ、何もしないから!』
三ツ谷「いや、そうゆう問題じゃねぇだろっ…!」
『いいじゃん、寝よ?』
三ツ谷「っ…お前なぁ……」
あれから暫く三ツ谷くんはゴネていたものの、やっと一緒に寝る決意をしたらしい。
そんなに私と寝るのが嫌なのかと思いつつ同じ布団に並んで横になった。
『三ツ谷く〜ん』
三ツ谷「もう寝た」
『いや起きてるじゃん』
横になった早々三ツ谷くんは私に背を向けて寝ている。
これじゃ三ツ谷くんのキュートなお顔が見れないじゃん!
呼び掛けてみても全くこっちを向く気配はなし。
いつも苦労してる分今日くらいはお姉さんに甘えて欲しいな…なんて思ったりしたけど、現実と想像は違うものだよね…。
『三ツ谷くん』
三ツ谷「なんだよ…いいから早く寝ろよ」
『年上のお姉さんに甘えてみませんか?』
三ツ谷「は?何言って……」
『下に妹とか居るとなかなか甘えられないでしょ?だからたまには…こうゆう時滅多にないからどうかなって…』
すると三ツ谷くんは私の方向いて、向き合った状態で横になってくれた。
三ツ谷「そうゆうの、他の奴にもしてんのか?」
『……え??』