第4章 家庭的な男の子
ルナ「お兄ちゃんはほっといて、寝るまで一緒にいて?」
マナ「ねぇ、撫でて〜」
『よしよし、2人とも一緒にいい子だよ〜。傍にいるからゆっくり寝ていいよ』
三ツ谷くんは今だに顔を赤くしたままフリーズしていたが、今日のやることを終えたのか黙ってお風呂に行ってしまった。
初心で可愛いなぁ…なんて思いながらルナマナの髪を優しく撫でて寝かしつける。
暫く二人を見ながらぽんぽんとリズム良く身体を撫でていれば二人はすんなりと眠ってしまった。
その寝顔は無邪気で可愛くて私の母性をくすぐる。
『寝ちゃった…可愛い…』
寝てしまった二人の寝顔が可愛くて自然と笑みがこぼれる。
少し経ってお風呂から上がった三ツ谷くんが戻ってきた。
『あ、三ツ谷くん。二人寝ちゃったよ』
三ツ谷「そうか、…寝かしつけてくれてありがとな」
『全然。二人ともいい子だし全然大変じゃなかったよ』
三ツ谷「なら良かった」
三ツ谷くんは髪を拭きながら手に持ってたズボンを私に軽く投げた。
キャッチが下手過ぎて顔面でズボンをキャッチする。
『うわっ』
三ツ谷「それ履いとけ。少しデケェかもしんねぇけど」
『あ、ありがとう!なんかごめんね?気遣わせて…』
三ツ谷「別に。俺らが呼んだんだし。お前が嫌じゃなければそれでいいからさ」
『私は楽しかったよ!いつも一人でご飯食べたりお風呂入ったりするから…今日はルナちゃんマナちゃんとお風呂入ったり皆でご飯食べたり楽しかった。誘ってくれてありがとね?』
三ツ谷「おう、こっちこそサンキュ」
少しは三ツ谷くんの負担を減らせたかな…なんて思いながら貸してもらった膝より少し短いズボンを履いた。